2010年07月31日

餃子

 お祖母さんがこんなものがあったとお手玉を持ってきたけれど、ユウちゃんはそれは投げずに、餃子を作り始めるのだった。ピアノの上にお手玉を持っていってパンパンと叩くと、餃子ができあがり、ユウちゃんは僕たちのいるテーブルまで運んでくれる。

「はい、餃子ができました。食べてください」
 数秒で食べ終えると、またピアノの上に持って行き手早く餃子を作って戻ってくる。
「お茶入れます」
 接客中なので、ユウちゃんは敬語になる。
「餃子になります。お食べください」
「ありがとう。いただきます」
 食べ終えると、またピアノの上に戻って行きまたすぐに餃子を作って持ってくる。そんなことが何度も続き、まるで餃子の大食い大会をしているようだが、胃袋は満ちることなく、それはユウちゃんが飽きるまで続くのだった。

「はい、じいちゃんの好きな餃子です」
「ありがとう」
 と言って、じいちゃんも食べた。
 際限なく続くかと思われたそれは突如終わった。材料が尽きたのだろうか。

posted by 望光憂輔 at 13:24| いとくるしい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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