2010年08月01日

ぶどう畑

 お手玉は投げられるのではなく、叩かれて餃子にされたのだった。けれども、何度も何度も叩かれて餃子の皮は消耗してしまったのだった。そして、ついにある時破裂して中からは小さな石が出てきたのだった。

「小さなぶどうみたいだね」
 と言ってユウちゃんは、僕の手の中に小石を注いだ。入りきれずに溢れた。

「投げよう!」
 と言ってユウちゃんは、ついに投げ始めた。僕も一緒になって投げた。窓に向けて、椅子に向けて、壁に向けて、カーテンに向けて、天井に向けて、何もないところに向けて、次々に投げた。小さなぶどうが散乱したそこはもう立派なぶどう畑となった。
 タコお母さんがやってきて、まあなんですかと言った。
 それからユウちゃんと僕は畑を回って一つ一つぶどうを回収してゴミ箱に捨てた。

posted by 望光憂輔 at 19:09| いとくるしい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。