2010年09月17日

夏至

 少し前は弁当ばかり、母は食べていたと言う。
 定食屋で、母はチャンポンを注文し、ビールを一口だけ飲んだ。多いので、少し食べてくれと言った。僕はうどんを食べるのを中断して、チャンポンの麺を啜った。ミルクのようなスープを少しだけ飲んで母に返した。実際よりも、多く見えてしまうのがチャンポンなのだ。まだ食べられた頃、父は寿司が食べたいと言い、よく母が買って行ったのだと言う。けれども、病院のご飯もおいしくて、栄養も充分なため、結局は母が寿司を食べることになったと言う。肉うどんがとてもうまい。できればここに通ってもいいくらいに。

「自転車が来るよ」
 母に言った。けれども、自転車は方向を変えてどこかに行ってしまった。信号が青になり歩き出した。風が心地良く吹きつけた。

「お父さんがねえ……  一緒に歩けたら……」
 突然母が言った。
 夏至だというのにもう暮れている。闇の中だから僕は泣いてもいいのだ。
 みんな突然死ぬじゃないか。誰でも突然死んでしまうじゃないか。
 母の言葉に、共感はできず、精一杯の反論をしなければならなかった。

「そうねえ…… お姉ちゃんも、そう言っていたねえ……」

posted by 望光憂輔 at 22:57| ソロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

現実逃避

僕はいつでも逃げることができます

森と緑と物語とワールドカップの中に

あなたはどこにも逃げられません

絶えず向き合っているのです

僕とあなたはまるで違います


posted by 望光憂輔 at 22:33| ソロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

現実世界

ほんの日常会話が

誰かを傷つけているなんて

夢にも思わないことでしょう

夢にも思わない出来事が

あちらこちらで起きているのです

posted by 望光憂輔 at 22:20| ソロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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