2011年07月15日

コールドゲーム

 近くで見るとサッカーボールというのはピンポン玉くらいに小さくて、実際は石のように硬いのだと知った。キーパーが投げたボールに、伯父さんは長い足を伸ばしてかろうじて足先を当てる、とそのままゴールに入り先制した。あれだ!と思った。点を取るとしたら、あの形しかないんだぞと思って、キーパーにグッドのサインを送った。もしかしたら、勝てるかもしれないと思った。まさか、僕たちが家族ぐるみでオレンジ団に勝てるなんて誰も思っていなかったに違いないのだ。残り時間は10分くらいだと思ったが、審判に訊ねるとまだ30分はあると言われて、少し絶望した。観客席から鹿が入り込んできて、昼食休憩となった。みんなから離れたところで一人弁当を広げて早々に食べると少し眠った。オレンジ団を倒す夢の途中で目覚めて、弁当を返しに行くと、親戚の人たちがもう一周して弁当を受け取り食べようとしているのが見え、僕は恥ずかしくなって眼を伏せた。「正しい仕舞い方がありますので」と役員の人が大きな声で呼びかけていた。僕は適当に返した弁当をまた取りに戻って、指示通りに分類の作業にかかった。緑のギザギザやしょうゆの入れ物はそのままにしてはいけなかったのだ。海老の尻尾は完全に食べるか、食べなかった場合はそれも別に分けなければならなかった。そうして片付いた弁当の器は風呂敷に包んで済みと書かれた紙を挟むのだ。正しく仕舞い終え、再開の時を待っていると、オレンジ団が帰ってしまったと役員の人たちが騒いでいる。話し合いが持たれ、コールドゲームになることが決まった。勝っていた僕たちが負けになったのだ。よりによってなあ……、仕方ないなと誰かの声がした。親戚の人たちは、腹いせに、残りの弁当を全部持ち帰った。
 診断に向かった親戚の人たちを待ちながら、庭の方を見ていた。風が吹いて、半身裸なので少し寒かった。似たような車が家の前に止まったが、どこか違うのだと思った。けれども、人数と構成が似ているように思えて、間違えそうになったのだ。全員が乗り切れず、後ろの二人は板切れに足を載せワゴンの背中に手を伸ばして捕まっていた。ふらふらと車は再び動き始めた。

posted by 望光憂輔 at 01:56| 夢まち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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