2011年01月27日

バナナ

 窓辺では人形が踊っていた。その隣では、バナナも一緒に踊っていた。僕はバナナの方を寝そべったまま見つめていた。バナナは一通り踊り終えると、あるいは僕の視線に気がついたたためか植物のように静止してしまった。気がつくと人形も止まっている。急に部屋の中が静かになったような気がするが、元々彼らが踊っている間も静かに踊っていたのだから、きっと気のせいだ。踏み切りを越えて山の奥へ深く入っていくと、まだ知らない部族が暮していて、木でできた弓や吹き矢を使って、狩の真似事をしている。一緒に遊ぶためには、まず言葉を覚えなければならないが、僕に覚えられるだろうか。川が近くにあって、釣りをしている人がいる。一人で2本3本並べて逞しい。明日はもっと他のところも歩き回るつもりだ。目覚めて、はっとなる。自分が新しい部屋にいることに、新しい町に引っ越したことがうそでないことに安心して、また眠る。明日目覚めると、きっとバナナが踊っている。僕は、悟られないように、そっと観察するのだ。


ラベル:バナナ
posted by 望光憂輔 at 01:21| 夢まち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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