2011年06月26日

朝帰り

 僕もそろそろ帰らせてもらうよ。あとはこいつらに任せて。なあキミと馴れ馴れしく男は僕の方を見て帰ってしまった。あの男が偉い人だったのだろうか。夜遅くなっても、周りの者はなかなか帰ろうとしないのは、みんな帰るところがないのだろうか。表にあった24という数字を思い出して、少しだけはっとした。そうして何もしない内に朝が来て、高橋さんとかいう女の人はまるで疲れた様子もないけれど、僕はきりがないので帰ることにした。ラーメン店が開いていて、モーニングサービスをしている。その隣にはハンバーグの店もあるし、この辺りは朝といっても賑やかだった。何を食べるか、どちらの道から帰るかと考えながら、僕は荷物を取りに洞窟に戻った。ペンライト一つを手にして自分の荷物がある場所まで歩いた。「やっと休める」油で汚れた作業着を脱ぎ捨てた。「休む暇なんてないのだわあ」ふと見ると蝋燭を手にして老婆が立っていた。土を掘り出したり、花を替えたり大忙しだと言った。「僕は家の者ではありません」きっぱりと言った。「泥棒!」「泥棒だ!」と老婆は僕に向いて蝋燭を振った。後じさりすると壁に当たって、洞窟の中は真っ暗になった。天井から無数の犬が降りてきて、鳴いていた。


posted by 望光憂輔 at 23:04| 夢まち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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